ピーリングは角質を取り除く美容法～きれいの魔法（後編）

きれいの魔法（10／12放送 ＮＨＫ）で、しみ・しわ・毛穴の
お悩み解消となるスキンケアについてためになる放送がありました。

担当は、これまで多数の本を出している皮膚科医の吉木伸子先生。
吉木伸子先生は、東洋医学を取り入れた治療や美容医療にも力を
注いでいます。

今回はその後編になります。前編で扱えなかった「ピーリング」
についてまとめています。

ピーリングと聞くと、人によってはちょっと怖いなどという印象を
もたれるかもしれませんが、実は、そうではなくてピーリングとは
角質を取り除く美容法なんです。

人間の表皮は、表面から角層、真ん中にコラーゲンなどのある層、
基底層によって構成されています。

表皮の一番深いところは、いわばお肌の生産工場のようなもので、
この部分でお肌を作っています。

細胞が生まれて若い人だと２８日周期で新しい細胞ができます。
古い細胞は角質層へとあがり、最後は赤くなって剥がれ落ちるサイクル
を繰り返していますが、これがターンオーバーと言われるものです。

若い方の場合ですと、肌力のある場合は絶えず細胞がターンオーバー
によって入れ替わっているので健やかな肌が保たれます。

ターンオーバーは、加齢につれてだんだん遅くなり、４０代になると
約４０日周期と言われています。

加齢につれてしみができやすくなったり、肌がくすんだりするのは
ターンオーバーの周期が長くなるからです。

これに対し、ピーリング剤を使うことで角質を取り除くと、
肌の再生リズムが高まり、しみの元となるメラミン色素を
排出しやすくなる他、美容液の浸透力も高まるといった
うれしい効果がいっぱいなんです。

ピーリング剤をご利用になろうとしている３０代以降の方におすすめは
ジェルやミルク状で塗ったあと洗い流すタイプのピーリング剤です。

ピーリング効果の目安は、下記がチェックポイントです

肌につけて少し置いたときにかすかにピリピリする程度がいいです。
ピリピリを強く感じる場合は水で薄めて使いましょう。
あるいは肌が濡れている状態で使うようにしましょう。

洗い流した時にツルツル感が指先で確認できるものが良いでしょう。
ツルツル感のないものはピーリング剤としては弱いと思います。

ピーリング後のケアとして気をつける点は、角質を若干とって
しまっているので無防備な状態ですから、保湿をしっかり、
あとは紫外線対策が大事になります。

日々の紫外線対策としては、次のような点に注意しましょう。

日焼け止めを塗ってそれで安心している人が多いですが、
目安として大粒真珠粒２粒くらいの量をとって塗らないと
日焼け止め効果は期待できません。

ということで、たいていのみなさんが塗られている量の
４倍ぐらいになるかと思います。

パウダーファンデーションを併用するとよりＵＶ効果がアップします。
なぜならパウダーには紫外線を跳ね返す作用があるからです。

もしファンデーションにＵＶカット成分が配合されていなくても、
ファンデーションの粉自体にＵＶカット効果があると思っていいです。


次に、気になる効果的なスキンケアについての説明がありました。

真皮のしわを防ぐためにコラーゲンを増やすことが大事で、
乾燥するからしわになると思っている人が多いとおもいますが、
実は乾燥が一番ではなく、コラーゲンと紫外線が原因です。

その大切なコラーゲンを増やす成分は、ビタミンＡの一種のレチノール
などが有効です。
ビタミンＣ誘導体はしみ・しわ両方に有効です。

コラーゲンを食べ物で摂取しても、食べたコラーゲンがそのまま肌の
コラーゲンになるわけではないようです。
同じく、塗るコラーゲンもお肌に全部浸透するわけではないようです。

そこで、美容液を使う方が有効なんです。
レチノールやビタミン誘導体配合の美容液を顔全体につけることは、
全て予防のためになります。

ピーリング後に美容液をつけると浸透力が高まって効果ＵＰしますので
おすすめします。


最後に、毛穴対策についてもポイントを説明していただきました。

吉木先生によると、「毛穴というと皆さん汚れをとることばかりしている
人が多い。きちんとケアすることが大事。」

毛穴のタイプ別スキンケアをみていきましょう。

つまり毛穴：角栓がつまっているタイプ

若い人に多く、鼻の辺りに黒いざらざらしたものがあるタイプです。
たんぱく質と皮脂が両方固まったものが、詰まっている原因なので
たんぱく質を分解する酵素洗顔料がおすすめです。

たるみ毛穴：ほほの部分から始まることが多いです。

コラーゲンが減少し、毛穴がゆるんでたて長にしずく状に広がるタイプ。
しわのケアと同様、レチノール・ビタミンＣ誘導体・ピーリングなど
が効きます。

開き毛穴：遺伝的に毛穴が広がっているタイプ

若い人に多く、ほぼ全体の毛穴が開いてしまっているものです。
赤ら顔でオイリー肌の人に多くみられます。
ビタミンＣ誘導体が若干皮脂を抑制してくれるので、
開き毛穴の人におすすめです。

あぶらとり紙をまめに使うのがいいです。
出てきた皮脂が毛穴の周りに溜まって酸化されて肌を刺激して、
さらに毛穴が開いてしまうのです。
皮脂は液体と固体で構成されているので、まめにあぶらとり紙で
取るようにしましょう。

あなたご自身のお肌に合ったスキンケアをすることが美への近道です。

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●用語の補足「ケミカルピーリング」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より引用
ケミカルピーリング (chemical peeling) とは、アルファヒドロキシ酸 (AHA) やサリチル酸などの薬剤を皮膚の表面に塗布し、新陳代謝の悪くなった角質層を剥がす治療法である。角質を溶かすのではなく、角質間の結合を弱める作用がある。そのため、施術後は自然に角質が剥がれていく。

使用する薬剤によって、角質層を剥がすだけであったり、肌の新陳代謝を活性化させたりと効果に違いがある。

皮膚科などで行う専門的なケミカルピーリングは、pHの調整や使用する酸の濃度などを厳密に調整して行われる。酸を5-10分ほど皮膚に浸透させる。処置後に酸の刺激により肌に赤みが出ることがある。また、施術後にビタミンC誘導体を用いることによって皮膚の再生を促進させることもある。
url:http://bit.ly/9a8I9b

タグ：ピーリング 吉木伸子 きれいの魔法

コメント 2

ピーリングに関する記事、参考になりました。
ありがとうございました（*^_^*）
by ターンオーバーを正そう！ (2010-10-19 20:33) 

コメントありがとうございました♪返信が遅くなり、すみません。
by twitwide (2010-11-03 02:25)